アスピリンローズの育て方|特徴・剪定・夏越し
アスピリンローズは、白い小~中輪の花をひと枝にいくつも咲かせる、横に広がる樹形のバラです。涼しい時期には花が淡い桃色を帯び、季節による花色の変化も楽しめます。
背丈を抑えた花壇や鉢植えに向き、枝先がやわらかく弓なりになる姿も魅力です。四季咲きですが、真夏はつぼみを摘み、春と秋を中心に花を楽しむ育て方もできます。


タイプDのバラ |
タイプDの特徴
株には十分な生育力がありますが、黒点病や葉焼けで葉を失いやすいため、秋の花を楽しむには、夏に葉を残すための管理が大切です。
特に真夏の西日、水切れ、鉢の高温に注意しましょう。
初心者の方は、まずタイプA・Bから始めるのがおすすめです。タイプC・Dは、それぞれの管理のポイントを理解して選びましょう。
※タイプA・B・C・Dは、清水園芸店独自の育てやすさ分類です。耐病性・耐暑性の2点より判断しています。
30秒で分かるアスピリンローズ
| 作出 | ドイツ・タンタウ、1997年 |
|---|---|
| 系統 | フロリバンダ(FL)またはシュラブ(S) |
| 花色 | 白。つぼみや涼しい時期の花には淡い桃色がのります。 |
| 花の大きさ | 約4~6cm |
| 花形 | 八重咲き・房咲き。開くと平らな花形になります。 |
| 香り | 微香。香りは控えめです。 |
| 開花性 | 四季咲き。夏に休ませる場合は春と秋を中心に楽しみます。 |
| 樹高・樹幅 | 作出元の樹高目安は50~80cm。 |
| 樹形 | 横に広がる低めのシュラブ。枝先は弓なりになりやすい樹形です。 |
| 向く栽培方法 | 鉢植え・地植え・花壇の前方。 |
| 育てやすさ | タイプD 夏は水切れや鉢の高温を避け、葉と根を守る管理を心がけます。 |
良いところと注意点
良いところ
- 白い花が房になって咲き、花壇の前方や鉢植えを明るく彩ります。
- 涼しい時期には淡い桃色を帯び、花色の変化も楽しめます。
- 花が雨に比較的強く、咲き終わった花びらも自然に落ちやすい品種です。
- 香りは控えめなので、強い香りを求める方には向きません。枝先が花の重みで垂れることがあり、通路際や鉢の周囲には余裕を取りましょう。
注意点
黒点病が出てもだいじょぶ。慌てて葉を取りすぎないようにしましょう。
○葉に黒い斑点が出ても、「枯れてしまう」と心配する必要はありません。元気な株なら、一部の葉が落ちても、新しい葉を出して再び花を咲かせるでしょう。
○夏の水やりだけで精いっぱいで、ほかの手入れに手が回らないなら、株数を減らすことも考えてみましょう。無理なく世話できる数にすると、一株ずつ様子を見る余裕が生まれ、小さな変化にも気づきやすくなります。
○黒い斑点を見つけるたびに葉を取ると、株が丸裸になってしまうことがあります。 緑の部分が残っている葉は、光合成で株を支えています。自然に落ちるまで残すのも一つの方法です。ただし、落ちた病葉はこまめに拾って処分しましょう。
アスピリンローズの育て方
植える場所
午前中を中心に4~6時間ほど日が当たり、風通しのよい場所を目安にします。半日陰にも耐えると紹介されていますが、花を十分に楽しむには日照が大切です。真夏の強い西日や鉢の高温には注意しましょう。
横に広がる枝を考え、株の中心から中心まで80cm~1m程度を目安にします。大きく育つ場所では1m以上に広げ、成長後も枝葉が重ならないようにします。
鉢植えと地植え
鉢植え
苗の根鉢に合う鉢から始め、成長に合わせて植え替えます。成長した株では8~10号鉢が一つの目安です。8号は直径約24cm、10号は約30cmです。
背丈は低めでも、枝や根はよく育ちます。鉢の周囲に枝が伸びる余地を残し、根詰まりや水切れが増えたら植え替えを検討しましょう。移動が必要なら、土と水を含めた重さも考えてください。
地植え
水はけがよく、雨の後に水がたまり続けない場所に植えます。枝先が地面や隣の株に重ならないよう、風が通る余地を残しましょう。
水やり
地植え
植え付け後、根付くまでは土の乾きに注意します。根付いた株でも、高温と乾燥が続き、土が乾いているときは、土深く水が浸透するまで十分に水を与えます。
鉢植え
普段は鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまで十分に与えます。受け皿にたまった水は捨てましょう。
真夏は朝の涼しい時間帯に鉢土を確認し、日中の水切れに備えましょう。
日差しや風が強い日は、葉の多い株ほど水を使います。表面に多少湿り気が残っていても、日中に水切れしやすい鉢には、朝に十分な水を与えます。ただし、鉢土全体が十分にぬれている場合は、追加する必要はありません。
夕方にも確認し、土が乾いていたら追加します。雨予報でも鉢に十分な雨が入るとは限りません。予報だけで省かず、実際の鉢土の状態で判断しましょう。
肥料
以下は、当店のバラ用有機肥料「ローズサポーター」を使用する場合の目安です。ほかの肥料は、それぞれの使用方法に従ってください。株の大きさ、気温、土の状態に合わせて加減します。
地植え・樹高1m以上の成木
- 1~2月:寒肥300g
- 6月頃:一番花後150g
- 9月頃:秋の追肥150g。暑さが続く場合や弱った株は、涼しくなり生育が戻ってから与えます。
年間使用量600gの場合、20kg入り7,500円で計算すると、バラ1株の年間肥料代は約230円です。送料・消費税込み。
※上記は地植え成木【樹高1m以上】の施肥例における計算です。小型の株や幼木は、株の大きさに合わせて減量してください。
鉢植え
3~6月と9~11月は、月1回程度を目安に与えます。7月・8月は原則として施肥を控えます。秋も、暑さが続く場合や株が弱っている場合は、再開を急がないでください。
- 7号鉢:20g程度
- 8号鉢:30~40g程度
- 10号鉢:50~60g程度
- 12号鉢:70~80g程度
剪定・木立仕立て
アスピリンローズは、横に広がる枝を生かして低めの株に整えます。大型のつるバラのように壁やアーチへ伸ばす仕立てには向きません。
冬は株の形を整えます
東京では1月下旬から2月中旬頃が冬剪定の目安です。枯れた枝、傷んだ枝、細く弱い枝を取り除き、内側へ伸びる枝や交差する枝は、混み具合に合わせて整理します。
元気な成木は、今の高さの半分程度を残す剪定が一つの目安です。よく伸びた丈夫な株を低く整える場合は、3分の1程度を残す方法もあります。枝の充実や芽の位置を見て加減し、毎年一律に深く切る必要はありません。
若く枝数が少ない株や、夏に葉を多く失って十分に育っていない株は、今の高さの約3分の2を残す程度の浅い剪定にします。著しく弱っている株は、枯れ枝の整理など必要最小限にとどめます。
春は花を楽しんだあと、葉を多く残して切ります
咲き終わった花は、実や種づくりに養分を使わせないよう、早めに切り取りましょう。花が開ききる前に切って、室内で楽しむこともできます。
花がらを切るときは、必ず「5枚葉の上」で切ろうとしなくても大丈夫です。元気な葉を多く残し、しっかりした芽の少し上で切ることを目安にしましょう。特に弱った株は、花のすぐ下で切る程度にとどめます。
○夏はつぼみを摘み、株の体力を保ちます
四季咲きですが、猛暑で弱っている株はつぼみを摘み、花を休ませましょう。元気な株でも、夏は咲かせず春と秋を中心に花を楽しむ方法があります。
夏剪定は株の体力に合わせます
夏剪定は、秋の開花時期をそろえるために枝先を切る作業です。すべての株に必要な作業ではありません。
東京では9月上旬が一つの目安ですが、その年の暑さや株の状態によって調整します。遅く切るほど、寒くなるまでに花が咲ききらないことがあります。
葉が多く元気な株は、花がらや伸びすぎた枝先を軽く整える程度にします。低くまとまった株は、一律に5~7cm切らず、葉を多く残すことを優先しましょう。
葉が少ない株や、暑さで弱っている株は、無理に剪定せず、回復を優先しましょう。
暑い夏を越すための工夫
耐暑性が強いと紹介される品種でも、東京の猛暑では鉢の高温や水切れへの対策が必要です。
- 強い西日や鉢の高温を避けます。必要に応じて遮光ネット、二重鉢、土の表面を覆うマルチングなどを取り入れます。
- 6月中旬頃から9月上旬頃までは、つぼみを摘んで株の負担を減らす方法もあります。この場合は、春と秋を中心に花を楽しみます。
- 高温が続く7月・8月は原則として肥料を控え、無理に成長や開花を促さないようにします。
夏は葉と根を守り、秋から翌春へつなげることを優先しましょう。
アスピリンローズの夏のお手入れと「ばら専科」
アスピリンローズは、白い房咲きの花と、涼しい時期に淡い桃色を帯びる姿が魅力のバラです。夏の葉をできるだけ残して秋の花につなげるには、水切れ、強い西日、鉢の高温に注意しましょう。
まず大切なのは、水やり・日差し・風通しなど、バラが育ちやすい栽培環境を整えることです。
キトサン溶液「ばら専科」は、日々のお手入れとあわせてお使いいただける園芸用活力液です。
※「ばら専科」は農薬ではなく、病害虫を防除するための商品ではありません。

夏のお手入れイメージ(AI制作画像・アスピリンローズの品種写真ではありません)
完全・完璧を求めず、無理なくバラを楽しみましょう。
「ばら専科」は、頑張りすぎずにバラ栽培を楽しみたい方にお使いいただきたい園芸用活力液です。
ばら専科 1L|バラ約5株の方に
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル1本
価格:3640円
ばら専科 1L×2本|バラ約10株の方に
商品コード:2
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル2本
価格:5400円
ばら専科 1L×3本|バラ約15株の方に
商品コード:3
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル3本
価格:7000円
※株数は商品選びの目安です。使用量は株の大きさや使用頻度によって変わります。希釈倍率・使用方法は商品案内をご確認ください。
ばら専科 1L×4本以上はこちらからご注文下さい
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