この10年以内で日本のバラ栽培に起きる問題とは
① 葉が維持できない
昔
夏剪定まで葉が残る
秋バラがよく咲く
現在~10年以内
7〜8月に葉焼け(日射で葉が火傷)
黒星病
高温障害
で葉が落ちる。
特に
ピエール・ドゥ・ロンサール
ナエマ
オールドローズ系
などは地域によって厳しくなるでしょう。
② 巨大つるバラが難しくなる
昔は
5m以上の大型つるバラが人気でした。
しかし2050年頃には
誘引作業
高温障害
台風
の問題が大きくなります。
そのため
コンパクトなシュラブ
半つるバラ
への移行が進む可能性があります。
③ 農薬だけでは対応できなくなる
高温になるほど病害虫は増えます。
しかし一方で
農薬規制
高齢化
散布負担
も進みます。
そのため
「病気に強い品種を選ぶ」
ことが最重要になります。
問題を回避する方法
① 品種選びを変える
最も重要です。
これからのバラ栽培の成功・失敗は
品種選び次第
になるでしょう。
例えば
タイプA・Bのような
耐暑性が高い
耐病性が高い
樹勢が強い
品種を選ぶ。
これだけで難易度は大きく下がります。
② 花より葉を守る
昭和
「花を咲かせる」
これからは
強い日照による葉の火傷から守る
葉が残れば秋に咲きます。
葉が落ちれば秋は期待できません。
③ 夏は休ませる
今後は
6月中旬〜9月上旬
つぼみをつんで花を咲かせない...休ませる栽培が一般化するかもしれません。
したがって四季咲きバラは実質的に春と秋の二季咲きに
返り咲き性のバラなら春のみの1季咲きになるかもしれません
摘蕾
半日陰管理
遮光
は、これからの栽培法です。
つまり、夏に咲かせること自体が株の負担になり、
「休ませるほうが秋の花が良くなる」という流れが強まっています。
④ 株数を減らす
昔は50株から100株
現在 10〜20株を丁寧に育てる
という方向へ変わっています。
高齢化も考えると、
「10株ていどの少数精鋭」
が主流になる可能性があります。
一言で言うと
昭和のバラ栽培は
「好きなバラを育てる時代」
でした。
2050年のバラ栽培は
「気候に合うバラを選ぶ時代」
になるでしょう。
そして回避策は意外とシンプルです。
病気に強く、暑さに強い品種を選び、夏は無理をさせない。
これが日本でバラを長く楽しむための基本になると思います。
| 項目 | これからのバラ栽培 |
|---|---|
| 基本の考え方 | 気候に合うバラを選ぶ |
| 最重要ポイント | 葉を守る |
| 品種選び | 耐暑性・耐病性重視 タイプA・Bのような初心者でも容易な品種を中心にする 初心者段階でタイプC・Dは早計 |
| 夏の管理 | 摘蕾して休ませる |
| 日差し対策 | 遮光・半日陰が重要 |
| 水やり | 鉢温・地温を下げる工夫も必要 |
| 病気対策 | 品種選び+環境づくりが中心 |
| 大型つるバラ | 管理負担が増える。維持が困難に |
| おすすめの樹形 | 木立・半つる・コンパクト品種 |
| 株数 | 少数精鋭で管理 |
| 秋バラ | 夏に葉を残せるかで決まる |
| 高齢者の栽培 | 株数を減らすことが大切 |
| 成功の条件 | 無理をさせない |
| 失敗しやすい例 | 夏に咲かせすぎる、弱い品種を選ぶ |
| 回避策 | 耐暑性品種、遮光、摘蕾、鉢温対策 |
まとめると、
これからのバラ栽培は「花を咲かせる技術」より、「夏に葉を残す技術」が重要になります。
