ナナコバラの育て方|特徴・剪定・夏越し
ナナコバラは、白い中心に淡いピンクの縁取りが入り、黄色いしべを見せて咲く、小さな一重咲きのバラです。「ななこばら」とも表記され、江戸時代から栽培の記録がある品種です。
花の大きさは約2.5cm。桜を思わせるやさしい花と、つやのある小さな葉がよく調和します。樹高は40cm前後にまとまり、こんもりと茂る姿を楽しめます。
鉢植えやミニバラ盆栽、小さな花壇にも取り入れやすい品種です。

ナナコバラ@ac画像
タイプCのバラ
タイプCの特徴
生育力があり、夏の暑さや病気で葉が傷んでも、新しい枝葉を伸ばして回復しやすいタイプです。
病気に特に強いとは言えませんが、多少の葉傷みを気にしすぎない方なら、株の回復を見守りながら花を楽しめます。
水切れや鉢の高温に注意し、株が弱っている間は花を休ませましょう。
※タイプA・B・C・Dは、清水園芸店独自の育てやすさ分類です。耐病性・耐暑性の2点より判断しています。
30秒で分かるナナコバラ
| 来歴 | 日本で江戸時代から栽培記録があります。作出年・作出者は不明です。 |
|---|---|
| 系統 | ミニチュア(Min・小型のバラ) |
| 花色 | 白~アイボリーの中心に、淡いピンクの縁取り。中心に黄色いしべが見えます。 |
| 花の大きさ | 約2.5cm |
| 花形 | 花びら約5枚の一重咲き |
| 香り | 微香。 |
| 開花性 | 四季咲き。 |
| 樹高・樹幅 | 樹高約30~60cm、樹幅は約40~50cmを見込み、 |
| 樹形 | 木立性・半横張り性。低く、こんもりと茂ります。 |
| 向く栽培方法 | 鉢植え・ミニバラ盆栽・花壇の手前側など |
| 育てやすさ | タイプC 小型で場所を取りにくい品種です。小さな鉢では夏の水切れや鉢の高温に注意し、葉が傷んだときは開花を控えて回復を待ちます。 |
良いところと注意点
良いところ
- 白と淡いピンクの小さな一重の花が、桜のようなやさしい雰囲気をつくります。
- つやのある葉と花の組み合わせを楽しめます。
- 低くまとまり、小さな庭やベランダにも取り入れやすい品種です。
- 鉢植えやミニバラ盆栽として、株全体の姿を身近に楽しめます。
- 四季咲きで、株の状態がよければ繰り返し花を咲かせます。
小型のバラでも、水やりや暑さ対策は必要です。特に小鉢や浅い盆栽鉢は土の量が少なく、真夏に乾きやすいため、見た目だけで鉢を選ばず、無理なく水やりできる大きさを考えましょう。
注意点
黒点病が出てもだいじょぶ。慌てて葉を取りすぎないようにしましょう。
○葉に黒い斑点が出ても、「枯れてしまう」と心配する必要はありません。元気な株なら、一部の葉が落ちても、新しい葉を出して再び花を咲かせるでしょう。
○夏の水やりだけで精いっぱいで、ほかの手入れに手が回らないなら、株数を減らすことも考えてみましょう。無理なく世話できる数にすると、一株ずつ様子を見る余裕が生まれ、小さな変化にも気づきやすくなります。
○黒い斑点を見つけるたびに葉を取ると、株が丸裸になってしまうことがあります。 緑の部分が残っている葉は、光合成で株を支えています。自然に落ちるまで残すのも一つの方法です。ただし、落ちた病葉はこまめに拾って処分しましょう。
育て方
植える場所
午前中を中心に4~6時間ほど日が当たり、風通しのよい場所を目安にします。花つきには日照が必要ですが、真夏に強い西日が長時間当たる場所では、葉や鉢が高温になりやすいため注意します。
背丈が低いため、周囲の草花や大きなバラの陰に隠れない場所を選びましょう。花壇では手前側など、日が当たり、小さな花を見やすい位置に向いています。
ナナコバラ同士を植える場合は、株の中心から中心まで50~60cm程度を一つの目安にし、枝葉が重なるようならさらに余裕を取ります。大型の木立バラの近くでは80cm~1m程度を目安にし、相手の枝の広がりに合わせて調整しましょう。
鉢植えと地植え
鉢植え
苗の根鉢に合う鉢から始め、成長に合わせて少しずつ鉢を大きくします。小型の品種なので、一般的な木立バラと同じように、必ず8~10号鉢まで大きくする必要はありません。
通常の鉢栽培では、育った株で5~7号鉢程度を一つの目安にし、根の張り方や土の乾く早さに合わせて選びます。5号は直径約15cm、6号は約18cm、7号は約21cmです。
小さな盆栽鉢でも楽しめますが、土が少ないほど水切れが早くなります。昼間留守にすることが多い場合は、極端に小さい鉢や浅い鉢を避け、水持ちと排水の釣り合いを考えましょう。
移動が必要な場合は、土と水を含めた重さも考えてください。
地植え
水はけがよく、雨の後に水がたまり続けない場所に植えます。ほかの植物に埋もれないようにし、葉の周囲に風が通る余地を残します。
こんもりと広がる株姿を生かし、花壇の手前側や小さな植え込みで楽しめます。地面近くの葉に土が跳ね上がりやすい場所では、株元を適度にマルチングしましょう。
水やり
地植え
植え付け後、根付くまでは土の乾きに注意します。根付いた株でも、高温と乾燥が続き、土が乾いているときは、土深く水が浸透するまで十分に水を与えます。
今は地植えでも水不足が起きやすくなっています。
鉢植え
普段は鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまで十分に与えます。受け皿にたまった水は捨てましょう。
真夏は朝の涼しい時間帯に鉢土を確認し、日中の水切れに備えましょう。
小さな鉢や浅い盆栽鉢は、特に乾きやすくなります。暑くなる日や、日差し・風が強い日は、いつもより早く乾くことを考えて管理します。
表面に多少湿り気が残っていても、日中に水切れしやすい鉢には、朝に十分な水を与えます。ただし、鉢土全体が十分にぬれている場合は、追加する必要はありません。
夕方にも確認し、土が乾いていたら追加します。
雨予報でも、鉢に十分な雨が入るとは限りません。予報だけで水やりを省かず、実際の鉢土の状態で判断しましょう。
肥料
以下は、当店のバラ用有機肥料「ローズサポーター」を使用する場合の目安です。ほかの肥料は、それぞれの使用方法に従ってください。株の大きさ、気温、土の状態に合わせて加減します。
ナナコバラは小型の品種です。樹高1m以上の地植え成木と同じ量を与えないようにしましょう。
地植え
1~2月の寒肥、一番花後の6月頃、暑さが落ち着いた9月頃を施肥の目安にします。小型の株に合わせて少量から始め、枝葉の伸び方や土の肥沃さを見ながら調整します。
植え付け直後の苗や弱った株には、多量の肥料を与えないようにしてください。秋も暑さが続く場合は、涼しくなり、生育が戻ってから与えます。
鉢植え
3~6月と9~11月は、月1回程度を目安に与えます。7月・8月は原則として施肥を控えます。秋も、暑さが続く場合や株が弱っている場合は、再開を急がないでください。
7号鉢では20g程度が当店の目安です。5~6号鉢や浅い盆栽鉢では、土の量と株の大きさに合わせて、これより少なくします。特に盆栽鉢は、鉢の直径だけで施肥量を決めないようにしましょう。
剪定・小さな木立仕立て
冬は小さな株の形を整えます
東京では1月下旬から2月中旬頃が冬剪定の目安です。枯れた枝、傷んだ枝を取り除き、内側へ伸びる枝や交差する枝は、混み具合に合わせて整理します。
ナナコバラは、もともと枝や葉が小さい品種です。一般的な大輪のバラと比べて細いからといって、元気な枝まで取り除かないようにしましょう。
元気な成木は、こんもりした形を生かして枝先を切り戻します。高さの3分の2程度を残す浅めの剪定から考え、よく伸びた枝は株全体との釣り合いを見て調整しましょう。一律に半分まで切る必要はありません。
若く枝数が少ない株や、夏に葉を多く失って十分に育っていない株は、深く切らず、枝先を軽く整える程度にします。著しく弱っている株は、枯れ枝の整理など必要最小限にとどめます。
春は花を楽しんだあと、葉を多く残して切ります
咲き終わった花は、実や種づくりに養分を使わせないよう、早めに切り取りましょう。小さな花が次々と咲くため、花がらをこまめに取ると株の様子も確認しやすくなります。
花がらを切るときは、必ず「5枚葉の上」で切ろうとしなくても大丈夫です。元気な葉を多く残し、しっかりした芽の少し上で切ることを目安にしましょう。特に弱った株は、花のすぐ下で切る程度にとどめます。
夏剪定は切りすぎないようにします
夏剪定は、秋の開花時期をそろえるために枝先を切る作業です。すべての株に必要な作業ではありません。
東京では9月上旬が一つの目安ですが、その年の暑さや株の状態によって調整します。
ナナコバラは枝が短いため、一般的な木立バラと同じように一律で5~7cm切ると、葉を減らしすぎることがあります。葉が多く元気な株だけ、伸びすぎた枝先を少し整える程度にしましょう。
葉が少ない株や、暑さで弱っている株は、無理に剪定せず、回復を優先しましょう。
暑い夏を越すための工夫
- 強い西日や鉢の高温を避けます。必要に応じて遮光ネット、外側にもう一つ鉢を置く二重鉢、土の表面を覆うマルチングなどを取り入れます。
- 小さな鉢は熱くなりやすく、土も早く乾きます。コンクリートの床に直接置かず、鉢台などで鉢底の風通しと排水を確保しましょう。
- 6月中旬頃から9月上旬頃までは、つぼみを摘んで花を咲かせず、株の負担を減らす方法もあります。四季咲のバラでは実質的に春と秋の2季咲きになります。
- 高温が続く7月・8月は原則として肥料を控え、無理に成長や開花を促さないようにします。
夏には咲かせず、葉と根を守り、秋から翌春へつなげることを優先しましょう。
ナナコバラの夏のお手入れと「ばら専科」
ナナコバラは、淡いピンクの縁取りが入る小さな一重の花と、こんもりとまとまる株姿が魅力のバラです。夏の葉をできるだけ残して秋の花につなげるには、水切れ、強い西日、鉢の高温に注意しましょう。
まず大切なのは、水やり・日差し・風通しなど、バラが育ちやすい栽培環境を整えることです。
キトサン溶液「ばら専科」は、日々のお手入れとあわせてお使いいただける園芸用活力液です。
※「ばら専科」は農薬ではなく、病害虫を防除するための商品ではありません。

夏のお手入れイメージ(AI制作画像)
完全・完璧を求めず、無理なくバラを楽しみましょう。
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商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル3本
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※株数は商品選びの目安です。小型のナナコバラと大型のバラでは使用量が異なります。使用量は株の大きさや使用頻度によって変わります。希釈倍率・使用方法は商品案内をご確認ください。
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