スヴニール・ドゥ・アンネ・フランクの育て方|特徴・剪定・夏越し
スヴニール・ドゥ・アンネ・フランクは、オレンジ~アプリコット色の花に赤や桃色が重なる、木立性のフロリバンダローズです。フロリバンダとは、花が房になって咲くバラのグループです。
「アンネのバラ」「アンネの思い出」とも呼ばれ、アンネ・フランクをしのぶバラとして親しまれています。咲き進むにつれて花色が変わり、季節による色合いの違いも楽しめます。
四季咲きで、鉢植えでも花壇でも育てられます。枝が横に広がるため、周囲に余裕を持たせましょう。真夏はつぼみを摘み、春と秋を中心に花を楽しむ育て方もできます。
タイプDのバラ |
タイプDの特徴
株には十分な生育力がありますが、黒点病や葉焼けで葉を失いやすいため、秋の花を楽しむには、夏に葉を残すための管理が大切です。
特に真夏の西日、水切れ、鉢の高温に注意しましょう。
初心者の方は、まずタイプA・Bから始めるのがおすすめです。タイプC・Dは、それぞれの管理のポイントを理解して選びましょう。
※タイプA・B・C・Dは、清水園芸店独自の育てやすさ分類です。耐病性・耐暑性の2点より判断しています。
30秒で分かるスヴニール・ドゥ・アンネ・フランク
| 作出 | ベルギー・ヒッポリット・デルフォルジュ、1960年 |
|---|---|
| 別名 | アンネのバラ・アンネの思い出 |
| 系統 | フロリバンダ(FL・房咲きのバラ) |
| 花色 | オレンジ~アプリコット色に、赤や桃色が重なります。 |
| 花の大きさ | 約7~9cmを目安とする中輪。 |
| 花形 | 丸弁の八重咲き・房咲き。咲き始めは花弁がややとがり、開くにつれて丸みのある姿になります。 |
| 香り | 微香~中香。ティー系の香り |
| 開花性 | 四季咲き。 |
| 樹高・樹幅 | 樹高約80~120cm・樹幅約80cmが一つの目安。株間は80cm~1m程度 |
| 樹形 | 木立性・横張り。 |
| 向く栽培方法 | 鉢植え・地植え。木立仕立てで楽しみます。 |
| 育てやすさ | タイプD(当店の分類) 黒点病への配慮が必要です。猛暑時の水切れや鉢の高温には注意します。 |
良いところと注意点
良いところ
- オレンジ、アプリコット、赤や桃色が重なる、変化に富んだ花色を楽しめます。
- 四季咲きで、鉢植えにも花壇にも向きます。
- 「アンネのバラ」として親しまれ、花の美しさとともに、その由来にも思いを寄せられます。
注意点
- 枝が横に広がります。狭い場所に詰め込まず、周囲の植物と枝葉が重ならないようにしましょう。
- 黒点病に特に強いバラではありません。株の様子を確認し、病気が繰り返し広がるときは栽培環境や管理を見直します。
- 若い苗は花を咲かせすぎず、つぼみを摘んで枝葉と根を育てることを優先しましょう。
黒点病が出ても、慌てて葉を取りすぎないようにしましょう
○葉に黒い斑点が出ても、すぐに「枯れてしまう」と心配する必要はありません。元気な株なら、一部の葉が落ちても、新しい枝葉を出して回復することがあります。ただし、落葉が繰り返されると株が弱るため、広がり方を見守りましょう。
○夏の水やりだけで精いっぱいで、ほかの手入れに手が回らないなら、株数を減らすことも考えてみましょう。無理なく世話できる数にすると、一株ずつ様子を見る余裕が生まれます。
○黒い斑点を見つけるたびに葉を取ると、株が丸裸になってしまうことがあります。緑の部分が残っている葉は、光合成で株を支えています。葉を残す管理を選ぶ場合も、落ちた病葉はこまめに拾って処分しましょう。
スヴニール・ドゥ・アンネ・フランクの育て方
植える場所
午前中を中心に4~6時間ほど日が当たり、風通しのよい場所を目安にします。花つきには日照が必要ですが、真夏に強い西日が長時間当たる場所では、葉や鉢が高温になりやすいため注意します。
横張りの樹形なので、隣の木立バラとは、株の中心から中心まで80cm~1m程度を目安に間隔を取りましょう。成長して枝葉が重なる場合は、さらに間隔を広げ、風が通る余地を残します。
鉢植えと地植え
鉢植え
苗の根鉢に合う鉢から始め、成長に合わせて植え替えます。成長した株では8~10号鉢が一つの目安です。8号は直径約24cm、10号は約30cmです。
最初から大きすぎる鉢にせず、土の乾き方と根の育ち方を見ながら選びましょう。横に伸びる枝のため、鉢の周りにも空間を確保します。移動する場合は、土と水を含めた重さも考えてください。
地植え
水はけがよく、雨の後に水がたまり続けない場所に植えます。花壇では手前から中ほどが候補になりますが、通路へ枝が張り出さない位置を選びましょう。建物やほかの植物との間に、風が通る余地を残します。
水やり
地植え
植え付け後、根付くまでは土の乾きに注意します。根付いた株でも、高温と乾燥が続き、土が乾いているときは、土深く水が浸透するまで十分に水を与えます。
猛暑時は地植えでも水不足が起きることがあります。
鉢植え
普段は鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまで十分に与えます。受け皿にたまった水は捨てましょう。
真夏は朝の涼しい時間帯に鉢土を確認し、日中の水切れに備えましょう。
暑くなる日や、日差し・風が強い日は、鉢土が乾きやすくなります。表面に多少湿り気が残っていても、日中に水切れしやすい鉢には、朝に十分な水を与えます。ただし、鉢土全体が十分にぬれている場合は、追加する必要はありません。
夕方にも確認し、土が乾いていたら追加します。
雨予報でも、鉢に十分な雨が入るとは限りません。予報だけで水やりを省かず、実際の鉢土の状態で判断しましょう。
肥料
以下は、当店のバラ用有機肥料「ローズサポーター」を使用する場合の目安です。ほかの肥料は、それぞれの使用方法に従ってください。株の大きさ、気温、土の状態に合わせて加減します。
地植え・樹高1m以上の成木
- 1~2月:寒肥300g
- 6月頃:一番花後150g
- 9月頃:秋の追肥150g。暑さが続く場合や弱った株は、涼しくなり生育が戻ってから与えます。
年間使用量600gの場合、20kg入り7,500円で計算すると、バラ1株の年間肥料代は約230円です。送料・消費税込み。
※上記は地植え成木【樹高1m以上】の施肥例における計算です。小型の株や幼木は、株の大きさに合わせて減量してください。
鉢植え
3~6月と9~11月は、月1回程度を目安に与えます。7月・8月は原則として施肥を控えます。秋も、暑さが続く場合や株が弱っている場合は、再開を急がないでください。
- 7号鉢:20g程度
- 8号鉢:30~40g程度
- 10号鉢:50~60g程度
- 12号鉢:70~80g程度
剪定・木立仕立て
横に広がる木立バラとして育てます。つるバラのように長い枝をアーチへ誘引する仕立てではなく、冬剪定で枝の配置と株の大きさを整えましょう。
○冬は株の形を整えます
東京では1月下旬から2月中旬頃が冬剪定の目安です。枯れた枝、傷んだ枝、細く弱い枝を取り除き、内側へ伸びる枝や交差する枝は、混み具合に合わせて整理します。
元気な成木は、株全体の高さをおおむね半分程度にすることが一つの目安です。すべての枝を同じ高さにそろえる必要はありません。横に伸びる枝をすべて切り落とさず、株の周囲にほどよく分散させます。
若く枝数が少ない株や、夏に葉を多く失って十分に育っていない株は、深く切らず、今の高さの約3分の2を残す程度の浅い剪定にします。著しく弱っている株は、枯れ枝の整理など必要最小限にとどめます。
○春は花を楽しんだあと、葉を多く残して切ります
房の中の花は、咲き終わったものから取り除きます。房全体が咲き終わったら、元気な葉を残して花枝を切り戻しましょう。
花がらを切るときは、必ず「5枚葉の上」で切ろうとしなくても大丈夫です。元気な葉を多く残し、しっかりした芽の少し上で切ることを目安にしましょう。特に弱った株は、花のすぐ下で切る程度にとどめます。
植え付けたばかりの若い苗は、つぼみを摘み、まず枝葉と根を育てましょう。
○夏はつぼみを摘み、株の体力を保つ。
夏の花は暑さで小さくなりやすく、長もちしません。弱っている株には開花も負担になります。
四季咲きのバラも、夏はつぼみを摘み、主に春と秋の花を楽しむ育て方がおすすめです。暑い夏に無理に咲かせず、株の体力を保って秋の花につなげましょう。
○夏剪定は株の体力に合わせます
夏剪定は、秋の開花時期をそろえるために枝先を切る作業です。すべての株に必要な作業ではありません。
東京では9月上旬が一つの目安ですが、その年の暑さや株の状態によって調整します。遅く切るほど、寒くなるまでに花が咲ききらないことがあります。
葉が多く元気な株は、必要に応じて枝先を5~7cmほど浅く切ります。これは葉を多く残すための軽い剪定の目安です。
黒点病で葉が少なくなった株や、暑さで弱っている株は、無理に剪定せず、回復を優先しましょう。
暑い夏を越すための工夫
- 強い西日や鉢の高温を避けます。必要に応じて遮光ネット、外側にもう一つ鉢を置く二重鉢、土の表面を覆うマルチングなどを取り入れます。
- 6月中旬頃から9月上旬頃までは、つぼみを摘んで花を咲かせず、株の負担を減らす方法もあります。この管理では、主に春と秋の2季に花を楽しみます。
- 高温が続く7月・8月は原則として肥料を控え、無理に成長や開花を促さないようにします。
- 横に伸びる枝を周囲の株と重ねず、風通しを確保します。落ちた病葉はこまめに拾いましょう。
夏には咲かせず、葉と根を守り、秋から翌春へつなげることを優先しましょう。
スヴニール・ドゥ・アンネ・フランクの夏のお手入れと「ばら専科」
スヴニール・ドゥ・アンネ・フランクは、オレンジやアプリコットに赤や桃色が重なる花が魅力のバラです。夏の葉をできるだけ残して秋の花につなげるには、水切れ、強い西日、鉢の高温に注意しましょう。
まず大切なのは、水やり・日差し・風通しなど、バラが育ちやすい栽培環境を整えることです。
キトサン溶液「ばら専科」は、日々のお手入れとあわせてお使いいただける園芸用活力液です。
※「ばら専科」は農薬ではなく、病害虫を防除するための商品ではありません。

夏のお手入れイメージ(AI制作画像。本品種の写真ではありません)
完全・完璧を求めず、無理なくバラを楽しみましょう。
「ばら専科」は、頑張りすぎずにバラ栽培を楽しみたい方にお使いいただきたい園芸用活力液です。
ばら専科 1L|バラ約5株の方に
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル1本
価格:3640円
ばら専科 1L×2本|バラ約10株の方に
商品コード:2
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル2本
価格:5400円
ばら専科 1L×3本|バラ約15株の方に
商品コード:3
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル3本
価格:7000円
※株数は商品選びの目安です。使用量は株の大きさや使用頻度によって変わります。希釈倍率・使用方法は商品案内をご確認ください。
ばら専科 1L×4本以上はこちらからご注文下さい
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0120-800-615(通話料無料)
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