ザ・フェアリーの育て方|特徴・剪定・夏越し
ザ・フェアリー(The Fairy)は、小さなピンクの八重花を房状に咲かせるポリアンサ系のバラです。低く横へ広がり、枝先がやわらかく垂れる姿を楽しめます。
開花の始まりは比較的遅めですが、咲き始めると秋まで繰り返し花をつけます。木立仕立てのほか、伸びた枝を低いフェンスに広げる半つる風の仕立ても楽しめます。
ザ・フェアリー

ザ・フェアリー@AC画像

ザ・フェアリー@AC画像
ザ・フェアリーはタイプCのバラ |
タイプCの特徴
- 丈夫で、初心者にも育てやすいバラです。
- 樹勢が強く、花つきも良いタイプです。
- 夏の暑さや病気で葉が傷んでも、新しい枝葉を伸ばして回復しやすいのが特徴です。
- 多少の病気や落葉を気にしすぎなければ、無農薬での栽培にも挑戦しやすいバラです。
ただし十分に手入れができそうにない時には農薬にて病害虫を予防します。
30秒で分かるザ・フェアリー
| 作出 | イギリス・ベンタル、1932年 |
|---|---|
| 系統 | ポリアンサ(Pol) |
| 花色 | 淡いピンク。高温期には白に近く淡くなることがあります |
| 花の大きさ | 約2.5~3.5cm |
| 花形 | 小輪の八重咲き・房咲き |
| 香り | 微香~ほとんど香りなし |
| 開花性 | 四季咲き |
| 樹高・樹幅 | 樹高約60~100cm・樹幅約90~120cm。地植えでは株間1.2~1.5m程度を目安に |
| 樹形 | 低く横に広がる木立性・枝先は下垂 |
| 向く仕立て | 鉢植え・花壇・木立仕立て・低いフェンスへの半つる風誘引 |
| 育てやすさ | タイプC 株の回復力を生かして楽しむバラです。病気や夏の高温への配慮は必要です。 |
良いところと注意点
良いところ
- 小さなピンクの花がまとまって咲き、花壇の手前を彩ります。
- 花数が多く、花壇でも鉢植えでも華やかな景色をつくれます。
- 横へ広がる枝を生かし、鉢の縁や低いフェンスから花を垂らす景色も楽しめます。
育てる前に知っておきたいこと
葉に少し斑点が出たり、何枚か落ちたりしても、それだけで失敗ではありません。すべての葉をきれいに保とうと頑張りすぎず、新しい枝葉や花が育つ様子も楽しみましょう。
ザ・フェアリーの育て方
植える場所
午前中を中心に4~6時間ほど日が当たり、風通しのよい場所が向きます。花つきを良くするには日照が必要ですが、東京の真夏に強い西日が長時間当たる場所では、葉や鉢が高温になりやすいため注意します。
背が低くても横幅が出ます。地植えでは株間1.2~1.5m程度を目安にし、自然に大きく広げる場合はさらに余裕をとります。葉が隣の株と重なり続けない配置を選びましょう。
鉢植えと地植え
鉢植え
8号から10号鉢になります。最初から大きな鉢にするのではなく6号鉢から始めて、株の成長に合わせて植え替えます。鉢が大きすぎると移動が負担になるため、長く管理できる大きさを選びましょう。
地植え
水はけがよく、雨の後に水がたまり続けない場所に植えます。建物やほかの植物に近づけすぎず、葉の周囲に風が通る余地を残します。
水やり
地植え
植え付け後、根付くまでは土の乾きに注意します。根付いた株でも、高温と乾燥が続き、土が乾いているときは十分に水を与えます。
鉢植え
鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまで十分に与えます。真夏は朝の水やりを基本にし、夕方にも乾いている場合は、気温が下がってから追加します。
雨の予報だけで判断せず、実際に鉢土が湿っているかを確かめましょう。
ただし、真夏の鉢バラは別です。30℃以上の高温が予想される日は、朝の時点で鉢土に多少湿り気が残っていても、日中の水切れを防ぐため、朝の涼しい時間帯に十分な水を与えましょう。
雨の予報があっても、朝の鉢土の状態を確認し、日中に乾きそうなら十分に水を与えます。予報が外れたり、葉に遮られて鉢土まで雨が届かなかったりすることがあるためです。
夕方にも鉢土が乾いている場合は、気温が下がってから追加で与えます。
朝から鉢土が十分に水を含み、乾きにくい状態なら、一律に追加せず排水と土の状態を確認します。受け皿にたまった水は捨てます。
肥料
以下は、当店のバラ用有機肥料「ローズサポーター」を使用する場合の目安です。株の大きさ、気温、土の状態に合わせて加減してください。
地植え・樹高1m以上の成木
- 1~2月 寒肥300g
- 6月頃 一番花後150g
- 9月頃 秋の追肥150g
小型の株や幼木は、株の大きさに合わせて減量してください。
年間使用量600gの場合、20kg入り7,500円で計算すると、バラ1株の年間肥料代は約230円です。これですべて賄えます。送料・消費税込み。
鉢植え
3~6月と9~11月は、月の前半に月1回程度を目安に与えます。東京などで高温が続く7月・8月は原則として施肥を控え、株を休ませます。
- 7号鉢 20g程度
- 8号鉢 30~40g程度
- 10号鉢 50~60g程度
- 12号鉢 70~80g程度
剪定・木立仕立て
冬は株の形を整えます
東京では1月下旬から2月中旬頃が冬剪定の目安です。枯れた枝、傷んだ枝、細く弱い枝、内側へ伸びる枝、交差する枝を整理します。
木立仕立てでは、横に広がる姿を残しながら、長く伸びすぎた枝を3分の1~半分程度切り戻すのが目安です。自然な低い茂みに整え、細い枝を一律にすべて取り除かないようにします。小輪の花を咲かせる健全な小枝は残します。
- 株がまだ若く、枝数が少ないとき
- 夏の高温や病気で葉を多く失い、株が十分に充実していないとき
には高さを3分の2程度の浅い剪定で済ませます。
すべての枝を同じ高さにそろえる必要はありません。弱っている株は深く切らず、株の状態に合わせて軽く整えます。
春の花後は浅く切り、葉を多く残します
春の花が終わった後は、花がらだけを取り除き、葉を残す方法もあります。「5枚葉」にこだわって深く切ると、必要な葉まで減らすことがあります。
枝を切る場合も、葉をできるだけ残すように浅く切ります。ただし、枯れた枝や傷んだ枝、著しく込み合う枝は、必要な範囲で整理します。
夏剪定は株の体力に合わせます
東京では9月上旬が一つの目安ですが、個人のバラ栽培では必須ではありません。暦だけで決めず、株の状態と気温を見て判断します。
葉が多く元気な株は、必要であれば枝先を5~7cmほど浅く切ります。葉が少ない株や暑さで弱っている株は剪定を見送り、冬まで株を休ませることを優先します。
9月中旬以降も暑さが続く年は、秋の開花をそろえることにこだわらず、無理に切らない選択もあります。
剪定・低いフェンスへの半つる仕立て
これは本品種の横張りの枝を生かす仕立ての提案です。高さ60~100cm程度の低いフェンスを目安に、実際に枝が届く範囲へ広げます。植え付け初年度は根と枝を育てることを優先します。
冬は長い枝を残し、左右に広げます
- 東京では1月下旬~2月中旬頃、枯れ枝や傷んだ枝、互いにこすれる枝を整理します。
- 誘引に使う健全な長い枝は、木立仕立てのように一律に半分へ切らず、必要な長さを残します。
- 枝を左右へゆるやかに広げ、斜め~横向きに固定します。硬い枝を無理に曲げず、ひもには太る余裕を残します。枝や小枝が重ならないようにします。
- 前年に花をつけた小枝は、枝元に健全な芽を2~3個残す程度を目安に短く整えます。短い小枝や弱い株は軽く整えるだけにします。
- 数年後、古い枝で花つきが落ち、新しい枝が十分育ったら、古枝を少しずつ更新します。長い枝を一度にすべて切らないでください。
春の花後と夏の剪定
花後は咲き終わった房のすぐ下で浅く切り、葉と骨組みの枝を残します。新しく伸びた枝は、柔らかいうちに空いた位置へ支えます。夏にフェンスの形へそろえようと強く刈り込むことは避けます。
秋のための一斉剪定は必須ではありません。暑さが続くときや葉が少ないときは切らず、回復を待ちます。木立仕立てへ戻す場合は冬に行い、弱い株では段階的に短くしてください。
高温化した日本での夏越し
- 真夏は、朝の涼しい時間帯にたっぷりと水を与えます。30℃以上の高温が予想される日は、排水のよい鉢で鉢土に多少湿り気が残っていても、日中の水切れを防ぐために朝の水やりを行いましょう。
- 強い西日や鉢の高温を避け、必要に応じて遮光、二重鉢、マルチングなどを行います。
- 6月中旬頃から9月上旬頃までは、つぼみを摘み、株を休ませる方法もあります。この方法では、四季咲きバラも春と秋を中心に咲かせる育て方になります。高温化した日本の夏は、バラにとって厳しい環境になりつつあります。
- 7月・8月は原則として肥料を控えます。日頃の管理とともに、キトサン溶液「ばら専科」を土壌灌水に使用し、夏の生育環境づくりに取り入れる方法もあります。
※「ばら専科」は農薬ではなく、病害虫を防除するための商品ではありません。
夏に花を咲かせ続けることより、葉と根を守り、秋から翌春へつなげることを優先します。
病気の葉があっても慌てないでください
病気にならないバラはありません。ザ・フェアリーは株自体は丈夫ですが、栽培環境によって葉に病気が出て、落葉することがあります。
葉が数枚傷んでも、直ちに栽培の失敗ということではありません。
病気になった葉でも、緑色の部分が残っていれば光合成を行っています。無理に取り除かず、自然に落葉するまで残してもかまいません。葉を取りすぎないことが、株の生育を守ることにつながります。
自然に落ちた病葉は拾い、株元にためないようにします。
病気が広がり、株の生育に影響する場合は、バラ用農薬を、ラベルに従って適切に使用してください。
ザ・フェアリーの夏管理に「ばら専科」
ザ・フェアリーは、小輪のピンク花と横に広がる樹形が魅力です。夏の葉をできるだけ残して秋につなげるには、真夏の水切れ、強い西日、鉢の高温などに注意します。
まず大切なのは、水やり・日差し・風通しなど、バラが育ちやすい栽培環境を整えることです。
キトサン溶液「ばら専科」は、こうした基本的な夏管理とあわせて、バラの生育環境づくりをサポートする園芸資材です。
※「ばら専科」は農薬ではなく、病害虫を防除するための商品ではありません。

キトサン溶液「ばら専科」でバラの夏管理@AI制作画像
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キトサン溶液「ばら専科」は、頑張りすぎないバラ栽培を楽しみたいあなたのための園芸用活力液です。
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価格:3640円
ばら専科 1L×2本|バラ約10株の方に
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商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル2本
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