エリナの育て方|特徴・剪定・夏越し
エリナは、やわらかなクリームイエローの大輪を咲かせる、木立性のハイブリッドティーローズです。ハイブリッドティーとは、大きな花を一輪ずつ楽しむ品種が多いバラのグループです。
丸みのある花びらが重なり、中心が高くなる上品な花形が魅力です。淡い黄色の大きな花は、庭の見どころにも、ほかの花を引き立てる役にもなります。
四季咲きで、生育力があります。真夏はつぼみを摘み、春と秋を中心に花を楽しむ育て方もできます。
2006年の世界バラ会議大阪大会で、バラの殿堂入りに選ばれた品種です。
エリナ

エリナ@ac画像

エリナ@ac画像
タイプDのバラ |
タイプDの特徴
株には十分な生育力がありますが、黒点病や葉焼けで葉を失いやすいため、秋の花を楽しむには、夏に葉を残すための管理が大切です。
特に真夏の西日、水切れ、鉢の高温に注意しましょう。
初心者の方は、まずタイプA・Bから始めるのがおすすめです。タイプC・Dは、それぞれの管理のポイントを理解して選びましょう。
※タイプA・B・C・Dは、清水園芸店独自の育てやすさ分類です。耐病性・耐暑性の2点より判断しています。
30秒で分かるエリナ
| 作出 | イギリス・パトリック・ディクソン、 |
|---|---|
| 系統 | ハイブリッドティー(HT) |
| 花色 | クリームイエロー~淡い黄色 |
| 花の大きさ | 約12cm。 |
| 花形 | 丸弁高芯咲き。花びらに丸みがあり、中心が高くなる花形です。 |
| 香り | 微香~中香。 |
| 開花性 | 四季咲き。夏に休ませる場合は春と秋を中心に楽しみます。 |
| 樹高・樹幅 | 樹高約120~170cm。枝が横にも広がるため、株間は1m程度。 |
| 樹形 | 木立性。高さが出て、枝が横にも広がります。 |
| 向く栽培方法 | 地植え・鉢植え・切り花 |
| 育てやすさ | タイプD 生育力がありますが、病気が出ないわけではありません。夏の葉を残し、秋の花につなげる管理を心がけましょう。 |
良いところと注意点
良いところ
- やわらかなクリームイエローの大輪が、庭を明るく彩ります。
- 丸みのある花びらと、中心が高くなる上品な花形を楽しめます。
- 生育力があり、葉を落としても、株に力があれば新しい枝葉を伸ばして回復することがあります。
- 庭で楽しむほか、切り花にも向きます。
注意点
小型のバラではありません。高さが出て枝も広がるため、狭い場所では枝葉が混み合わないよう、植える間隔と剪定に気を配りましょう。
耐暑性は強いと紹介されていますが、猛暑時の水切れや鉢の高温まで防げるわけではありません。特に鉢植えでは、葉と根を守る夏管理が大切です。
耐病性の評価は資料によって異なります。黒点病やうどんこ病が出ることもあるため、風通しを確保し、株の様子に合わせて管理しましょう。
黒点病が出ても、慌てて葉を取りすぎないようにしましょう
○葉に黒い斑点が出ても、すぐに「枯れてしまう」と心配する必要はありません。元気な株なら、一部の葉が落ちても、新しい枝葉を伸ばして回復することがあります。ただし、落葉が続く場合や株が弱っている場合は、管理を見直しましょう。
○夏の水やりだけで精いっぱいで、ほかの手入れに手が回らないなら、株数を減らすことも考えてみましょう。無理なく世話できる数にすると、一株ずつ様子を見る余裕が生まれ、小さな変化にも気づきやすくなります。
○黒い斑点を見つけるたびに葉を取ると、株が丸裸になってしまうことがあります。緑の部分が残っている葉は、光合成で株を支えています。自然に落ちるまで残すのも一つの方法です。ただし、落ちた病葉はこまめに拾って処分しましょう。
エリナの育て方
植える場所
午前中を中心に4~6時間ほど日が当たり、風通しのよい場所を目安にします。花つきには日照が必要ですが、真夏に強い西日が長時間当たる場所では、葉や鉢が高温になりやすいため注意します。
隣の木立バラとは、株の中心から中心まで1m程度を目安に間隔を取りましょう。エリナは枝が横にも広がるため、成長して枝葉が重なる場合は、さらに間隔を広げます。
花壇では中央から後方など、高さが出ても周囲の草花を覆いすぎない位置が向いています。
鉢植えと地植え
鉢植え
苗の根鉢に合う鉢から始め、成長に合わせて植え替えます。成長した株では10号鉢を一つの目安に、根の張り方と水切れの起こりやすさを見て調整します。10号鉢は直径約30cmです。
8号鉢でも育てられますが、株が大きくなると水切れや根詰まりに注意が必要です。最初から大きすぎる鉢にせず、土の乾き方を見ながら選びましょう。
高さが出るため、風で倒れやすい場所では鉢を安定させ、必要に応じて支柱を添えます。移動が必要な場合は、土と水を含めた重さも考えてください。
地植え
水はけがよく、雨の後に水がたまり続けない場所に植えます。建物やほかの植物に近づけすぎず、成長後の高さと枝葉の広がりを見込んで場所を確保しましょう。
水やり
地植え
植え付け後、根付くまでは土の乾きに注意します。根付いた株でも、高温と乾燥が続き、土が乾いているときは、土深く水が浸透するまで十分に水を与えます。
地植えでも、猛暑と少雨が続くと水不足になることがあります。
鉢植え
普段は鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまで十分に与えます。受け皿にたまった水は捨てましょう。
真夏は朝の涼しい時間帯に鉢土を確認し、日中の水切れに備えましょう。
暑くなる日や、日差し・風が強い日は、鉢土が乾きやすくなります。表面に多少湿り気が残っていても、日中に水切れしやすい鉢には、朝に十分な水を与えます。ただし、鉢土全体が十分にぬれている場合は、追加する必要はありません。
夕方にも確認し、土が乾いていたら追加します。
雨予報でも、鉢に十分な雨が入るとは限りません。予報だけで水やりを省かず、実際の鉢土の状態で判断しましょう。
肥料
以下は、当店のバラ用有機肥料「ローズサポーター」を使用する場合の目安です。ほかの肥料は、それぞれの使用方法に従ってください。株の大きさ、気温、土の状態に合わせて加減します。
地植え・樹高1m以上の成木
- 1~2月:寒肥300g
- 6月頃:一番花後150g
- 9月頃:秋の追肥150g。暑さが続く場合や弱った株は、涼しくなり生育が戻ってから与えます。
年間使用量600gの場合、20kg入り7,500円で計算すると、バラ1株の年間肥料代は約230円です。送料・消費税込み。
※上記は地植え成木【樹高1m以上】の施肥例における計算です。小型の株や幼木は、株の大きさに合わせて減量してください。
鉢植え
3~6月と9~11月は、月1回程度を目安に与えます。7月・8月は原則として施肥を控えます。秋も、暑さが続く場合や株が弱っている場合は、再開を急がないでください。
- 7号鉢:20g程度
- 8号鉢:30~40g程度
- 10号鉢:50~60g程度
- 12号鉢:70~80g程度
剪定・木立仕立て
エリナは木立仕立てで育てます。冬に高さと枝の混み具合を整え、株の内側にも光と風が入るようにしましょう。
○冬は株の形を整えます
東京では1月下旬から2月中旬頃が冬剪定の目安です。枯れた枝、傷んだ枝、細く弱い枝を取り除き、内側へ伸びる枝や交差する枝は、混み具合に合わせて整理します。
元気な成木は、株全体の高さをおおむね半分程度にすることが一つの目安です。すべての枝を同じ高さにそろえる必要はありません。
枝が横にも広がるため、残す芽の向きを見て、隣の株や通路に枝が重なりすぎないように整えます。
若く枝数が少ない株や、夏に葉を多く失って十分に育っていない株は、深く切らず、今の高さの約3分の2を残す程度の浅い剪定にします。著しく弱っている株は、枯れ枝の整理など必要最小限にとどめます。
○春は花を楽しんだあと、葉を多く残して切ります
咲き終わった花は、実や種づくりに養分を使わせないよう、早めに切り取りましょう。
花がらを切るときは、必ず「5枚葉の上」で切ろうとしなくても大丈夫です。元気な葉を多く残し、しっかりした芽の少し上で切ることを目安にしましょう。特に弱った株は、花のすぐ下で切る程度にとどめます。
切り花として楽しむ場合も、枝を長く切りすぎて株の葉を少なくしないようにしましょう。
○夏はつぼみを摘み、株の体力を保つ。
エリナは四季咲きですが、夏の花は暑さで小さくなったり、早く咲き進んだりすることがあります。弱っている株には開花も負担になります。
夏はつぼみを摘み、主に春と秋の花を楽しむ育て方がおすすめです。暑い夏に無理に咲かせず、株の体力を保って秋の花につなげましょう。
○夏剪定は株の体力に合わせます
夏剪定は、秋の開花時期をそろえるために枝先を切る作業です。すべての株に必要な作業ではありません。
東京では9月上旬が一つの目安ですが、その年の暑さや株の状態によって調整します。遅く切るほど、寒くなるまでに花が咲ききらないことがあります。
葉が多く元気な株は、必要に応じて枝先を5~7cmほど浅く切ります。これは葉を多く残すための軽い剪定の目安です。必ずこの長さに切るという意味ではありません。
葉が少ない株や、暑さで弱っている株は、無理に剪定せず、回復を優先しましょう。
暑い夏を越すための工夫
- 強い西日や鉢の高温を避けます。必要に応じて遮光ネット、外側にもう一つ鉢を置く二重鉢、土の表面を覆うマルチングなどを取り入れます。
- 6月中旬頃から9月上旬頃までは、つぼみを摘んで花を咲かせず、株の負担を減らす方法もあります。この管理では、花を楽しむ時期は主に春と秋になります。
- 高温が続く7月・8月は原則として肥料を控え、無理に成長や開花を促さないようにします。
- 葉が傷んでも、緑の部分が残っている葉を一度に取りすぎないようにします。落ちた病葉は拾って処分しましょう。
夏には咲かせず、葉と根を守り、秋から翌春へつなげることを優先しましょう。
エリナの夏のお手入れと「ばら専科」
エリナは、やわらかなクリームイエローの大輪が魅力のバラです。夏の葉をできるだけ残して秋の花につなげるには、水切れ、強い西日、鉢の高温に注意しましょう。
まず大切なのは、水やり・日差し・風通しなど、バラが育ちやすい栽培環境を整えることです。
キトサン溶液「ばら専科」は、日々のお手入れとあわせてお使いいただける園芸用活力液です。
※「ばら専科」は農薬ではなく、病害虫を防除するための商品ではありません。

夏のお手入れイメージ(AI制作画像・エリナの品種写真ではありません)
完全・完璧を求めず、無理なくバラを楽しみましょう。
「ばら専科」は、頑張りすぎずにバラ栽培を楽しみたい方にお使いいただきたい園芸用活力液です。
ばら専科 1L|バラ約5株の方に
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル1本
価格:3640円
ばら専科 1L×2本|バラ約10株の方に
商品コード:2
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル2本
価格:5400円
ばら専科 1L×3本|バラ約15株の方に
商品コード:3
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル3本
価格:7000円
※株数は商品選びの目安です。使用量は株の大きさや使用頻度によって変わります。希釈倍率・使用方法は商品案内をご確認ください。
ばら専科 1L×4本以上はこちらからご注文下さい
▲ キトサン溶液「ばら専科」ご注文のページ
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0120-800-615(通話料無料)
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