ノックアウトの育て方|特徴・剪定・夏越し
ノックアウトは、明るい赤から濃いローズピンクを帯びた赤色の花を、次々と咲かせるバラです。黄色いおしべが見える軽やかな花と、よく茂る枝葉が庭を彩ります。
黒点病に強いことで知られ、初心者にも育てやすい品種です。ただし、病気にならないわけではなく、水やりや風通しなどの基本のお手入れは必要です。
四季咲きで、暖かい時期は繰り返し花を咲かせます。東京の厳しい夏には、株の状態に合わせてつぼみを摘み、春と秋を中心に花を楽しむ育て方もできます。
ノックアウト

ノックアウト@ac画像

ノックアウト@ac画像
※このページでは、ノックアウトシリーズの基本品種「ノックアウト(品種名:Radrazz)」をご紹介しています。ダブルノックアウトやピンクノックアウトとは別の品種です。
タイプBのバラ
タイプBの特徴
バラの中でも初心者にも育てやすいタイプです。
病気に強いバラでも、黒点病などにかかることはあります。
水やりや肥料、夏の暑さ対策など、基本のお手入れは必要です。
タイプA:できるだけ手間をかけずに育てたい方向き
タイプB:少し手をかけながら、きれいに育てたい方向き
※タイプA・B・C・Dは、清水園芸店独自の育てやすさ分類です。耐病性・耐暑性の2点より判断しています。
30秒で分かるノックアウト
| 作出・発表 | アメリカ・ウィリアム・ラドラー作出。2000年発表。 |
|---|---|
| 系統 | シュラブ(S)。 |
| 花色 | チェリーレッド。気温や咲き進み方によって、濃いローズピンクを帯びます。 |
| 花の大きさ | 中輪。約6~8cmを目安に、季節や栽培条件で変わります。 |
| 花形 | 一重~半八重咲き・房咲き。開くと黄色いおしべが見えます。 |
| 香り | 弱い香り。 |
| 開花性 | 四季咲き。夏に休ませる場合は春と秋を中心に楽しみます。 |
| 樹高・樹幅 | 樹高・樹幅ともに約90~120cmが目安。株間100㎝ |
| 樹形 | 枝分かれがよく、こんもりと茂るシュラブ。木立仕立てに向きます。 |
| 向く栽培方法 | 地植え・鉢植え。花壇や低い生け垣にも向きます。 |
| 育てやすさ | タイプB 黒点病に強く、比較的少ない手間で育てやすい品種です。猛暑時は水切れや鉢の高温に注意します。 |
良いところと注意点
良いところ
- 黒点病に強く、初心者にも取り組みやすいバラです。
- 明るい赤い花を繰り返し咲かせ、長く庭を彩ります。
- 花がら摘みをしなくても次の花が咲きやすく、手入れの負担を減らせます。
- 枝分かれがよく、花壇や低い生け垣、鉢植えで楽しめます。
注意点
- 黒点病に強い品種ですが、栽培環境や病原菌の違いによって発病することがあります。
- 香りは控えめです。強い香りを楽しみたい方は、この点を確かめて選びましょう。
- 株が横にも広がるため、植える場所には余裕を持たせます。
- 丈夫な品種でも、小さな鉢での水切れや根の高温には注意が必要です。
黒点病が出ても慌てず、葉を取りすぎないようにしましょう
○葉に黒い斑点が出ても、すぐに枯れるとは限りません。元気な株なら、一部の葉が落ちても、新しい枝葉を伸ばして再び花を楽しめることがあります。ただし、落葉が続く場合や株が弱る場合は、栽培環境や対策を見直しましょう。
○黒い斑点を見つけるたびに葉を取ると、株が丸裸になってしまうことがあります。緑の部分が残っている葉は、光合成で株を支えています。自然に落ちるまで残すのも一つの方法です。ただし、落ちた病葉はこまめに拾って処分しましょう。
○夏の水やりだけで精いっぱいで、ほかの手入れに手が回らないなら、株数を減らすことも考えてみましょう。無理なく世話できる数にすると、一株ずつ様子を見る余裕が生まれます。
ノックアウトの育て方
植える場所
日当たりと風通しのよい場所に植えます。花つきをよくするには、午前中を中心に、できれば一日6時間程度の日照を確保しましょう。
真夏に強い西日が長時間当たる場所では、葉や鉢が高温になりやすいため注意します。鉢植えは、午後の強い日差しを避けられる場所が管理しやすくなります。
株が横にも広がるため、隣のバラとは株の中心から中心まで1~1.2m程度を目安にします。枝葉が重なる場合は、さらに間隔を広げ、風が通る余地を残しましょう。
鉢植えと地植え
鉢植え
苗の根鉢に合う鉢から始め、成長に合わせて植え替えます。成長した株では10号鉢程度を一つの目安にし、8号鉢で育てる場合は、剪定で大きさを抑えながら水切れに注意します。8号は直径約24cm、10号は約30cmです。
最初から大きすぎる鉢にせず、土の乾き方と根の育ち方を見ながら選びましょう。移動が必要な場合は、土と水を含めた重さも考えてください。
地植え
水はけがよく、雨の後に水がたまり続けない場所に植えます。枝葉が広がる余地を確保し、建物やほかの植物に近づけすぎないようにしましょう。
水やり
地植え
植え付け後、根付くまでは土の乾きに注意します。根付いた株でも、高温と乾燥が続き、土が乾いているときは、土深く水が浸透するまで十分に水を与えます。
ノックアウトは比較的乾燥に耐える品種ですが、水を与えなくてもよいという意味ではありません。猛暑時は地植えでも土の乾きを確認しましょう。
鉢植え
普段は鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまで十分に与えます。受け皿にたまった水は捨てましょう。
真夏は朝の涼しい時間帯に鉢土を確認し、日中の水切れに備えましょう。
暑くなる日や、日差し・風が強い日は、鉢土が乾きやすくなります。表面に多少湿り気が残っていても、日中に水切れしやすい鉢には、朝に十分な水を与えます。ただし、鉢土全体が十分にぬれている場合は、追加する必要はありません。
夕方にも確認し、土が乾いていたら追加します。
雨予報でも、鉢に十分な雨が入るとは限りません。予報だけで水やりを省かず、実際の鉢土の状態で判断しましょう。
肥料
以下は、当店のバラ用有機肥料「ローズサポーター」を使用する場合の目安です。ほかの肥料は、それぞれの使用方法に従ってください。株の大きさ、気温、土の状態に合わせて加減します。
地植え・樹高1m以上の成木
- 1~2月:寒肥300g
- 6月頃:一番花後150g
- 9月頃:秋の追肥150g。暑さが続く場合や弱った株は、涼しくなり生育が戻ってから与えます。
年間使用量600gの場合、20kg入り7,500円で計算すると、バラ1株の年間肥料代は約230円です。送料・消費税込み。
※上記は地植え成木【樹高1m以上】の施肥例における計算です。小型の株や幼木は、株の大きさに合わせて減量してください。
鉢植え
3~6月と9~11月は、月1回程度を目安に与えます。7月・8月は原則として施肥を控えます。秋も、暑さが続く場合や株が弱っている場合は、再開を急がないでください。
- 7号鉢:20g程度
- 8号鉢:30~40g程度
- 10号鉢:50~60g程度
- 12号鉢:70~80g程度
剪定・木立仕立て
○冬は株の形と大きさを整えます
ノックアウトは枝分かれがよく、木立状にこんもりと育てられます。東京では1月下旬から2月中旬頃を目安に、枯れた枝、傷んだ枝、細く弱い枝を取り除きます。内側へ伸びる枝や交差する枝は、混み具合に合わせて整理しましょう。
元気な成木は、株全体の高さをおおむね半分程度に切り戻すことを一つの目安にします。よく伸びる品種なので、春以降に枝が伸びる余地も考えて高さを決めましょう。
若く枝数が少ない株や、夏に葉を多く失って十分に育っていない株は、深く切らず、今の高さの約3分の2を残す程度の浅い剪定にします。著しく弱っている株は、枯れ枝の整理など必要最小限にとどめます。
○花がら摘みは、見た目を整えたいときに
ノックアウトは、花がらを摘まなくても次の花が咲きやすい品種です。花がら摘みを毎回行う必要はなく、手入れの負担を減らせます。
咲き終わった花が気になる場合や、枝が伸びすぎた場合は、軽く切って整えましょう。
花がらを切るときは、必ず「5枚葉の上」で切ろうとしなくても大丈夫です。元気な葉を多く残し、しっかりした芽の少し上で切ることを目安にします。特に弱った株は、花のすぐ下で切る程度にとどめます。
○夏は株の状態に合わせて花を休ませます
ノックアウトは夏にも花を咲かせやすい品種ですが、猛暑や水切れ、根の高温が重なると株に負担がかかります。
地植えで元気に育っている株まで、必ず花を休ませる必要はありません。ただし、鉢植えや暑さで弱っている株は、つぼみを摘んで葉と根を守ることを優先しましょう。
東京の厳しい夏には、無理に咲かせず、春と秋を中心に花を楽しむ育て方もおすすめです。
○夏剪定は株の体力に合わせます
夏剪定は、秋の開花時期をそろえたり、伸びた枝を整えたりするための作業です。ノックアウトは繰り返し咲くため、必ず行う必要はありません。
東京では9月上旬を一つの目安にし、その年の暑さと株の状態によって調整します。
葉が多く元気な株は、必要に応じて枝先を5~7cmほど浅く切ります。大きさを整える場合も、一度に多くの葉を失わないようにしましょう。
葉が少ない株や、暑さで弱っている株は、無理に剪定せず、回復を優先しましょう。
暑い夏を越すための工夫
- 鉢植えは、水切れと鉢の高温に注意します。必要に応じて遮光ネット、外側にもう一つ鉢を置く二重鉢、土の表面を覆うマルチングなどを取り入れます。
- 夏に花を休ませる場合は、6月中旬頃から9月上旬頃を目安につぼみを摘みます。開始と終了の時期は、暑さと株の状態に合わせましょう。
- 高温が続く7月・8月は原則として肥料を控え、無理に成長や開花を促さないようにします。
- 枝葉が混み合っても、暑い時期に葉を一度に取りすぎず、風通しを少しずつ整えます。
丈夫なノックアウトも、猛暑時は葉と根を守り、秋から翌春へつなげることを優先しましょう。
ノックアウトの夏のお手入れと「ばら専科」
ノックアウトは、明るい赤い花と、黒点病への強さが魅力のバラです。丈夫な品種でも、夏の葉をできるだけ残して秋の花につなげるには、水切れ、強い西日、鉢の高温に注意しましょう。
まず大切なのは、水やり・日差し・風通しなど、バラが育ちやすい栽培環境を整えることです。
キトサン溶液「ばら専科」は、日々のお手入れとあわせてお使いいただける園芸用活力液です。
※「ばら専科」は農薬ではなく、病害虫を防除するための商品ではありません。

夏のお手入れイメージ(AI制作画像・ノックアウトの品種写真ではありません)
完全・完璧を求めず、無理なくバラを楽しみましょう。
「ばら専科」は、頑張りすぎずにバラ栽培を楽しみたい方にお使いいただきたい園芸用活力液です。
ばら専科 1L|バラ約5株の方に
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル1本
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ばら専科 1L×2本|バラ約10株の方に
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商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル2本
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ばら専科 1L×3本|バラ約15株の方に
商品コード:3
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル3本
価格:7000円
※株数は商品選びの目安です。使用量は株の大きさや使用頻度によって変わります。希釈倍率・使用方法は商品案内をご確認ください。
ばら専科 1L×4本以上はこちらからご注文下さい
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