天津乙女(あまつおとめ)
天津乙女は、明るく澄んだ黄色の大輪花を咲かせる、日本を代表する四季咲きの木立バラです。
花は約12cmの大輪。ふっくらとした蕾から花びらが美しく開き、黄色を基本に、外側の花びらへオレンジ色のぼかしが入ることがあります。
整った剣弁の花びらでありながら、花芯が極端に高くならないため、やわらかく大らかな花姿になるのも天津乙女の魅力です。
一輪だけでも十分な存在感があり、明るい黄色と端正な花形をじっくり楽しみたい方におすすめしたい、日本生まれの黄バラの名花です。
このページでは、天津乙女の特徴から、肥料、水やり、剪定、近年の暑い日本に合わせた夏越しまで、育て方を詳しくご紹介します。
天津乙女(あまつおとめ)

天津乙女@AC画像

天津乙女@AC画像
天津乙女はタイプDのバラ |
タイプDの特徴
株には十分な生育力がありますが、夏の葉傷みを少なくして秋花につなげるには、少し管理のコツが必要です。
特に真夏の西日、水切れ、鉢の高温に注意します。
初心者の方は、まずタイプA・B・Cから育て、慣れてからタイプDに挑戦するのがおすすめです。
30秒で分かる天津乙女
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 系統 | ハイブリッドティー(HT) |
| 花色 | 明るい黄色~淡黄色、外花弁にオレンジ色を帯びることがある |
| 花の大きさ | 大輪・約12cm |
| 花形 | 剣弁盃状咲き |
| 香り | ティー系の中香 |
| 開花性 | 四季咲き |
| 樹高 | 約120~150cm |
| 樹形 | 木立性 |
| 仕立て方 | 鉢植え・地植え・花壇 |
| 育てやすさ | タイプD・夏の葉傷みを少なくする管理に少しコツが必要 |
天津乙女の魅力
天津乙女の魅力は、明るい黄色の大輪花と、すっきり整った花形です。
剣弁の花びらが美しく重なりながら、花全体にはどこかやわらかさがあります。黄色一色に見える花にも、外側の花びらにオレンジ色がほんのり入ることがあり、気温や季節による色合いの変化も楽しめます。
ハイブリッドティーらしく、一輪一輪の花をじっくり眺めて楽しみたい方に向いたバラです。
1960年に日本で生まれてから長く栽培されてきた、歴史ある黄バラの名花でもあります。
育てる前に知っておきたいこと
天津乙女は花つきがよく、春から秋まで繰り返し咲きます。
耐暑性は比較的ありますが、強い西日や水切れが続くと、夏に葉が傷むことがあります。
また、美しい葉を一年を通して維持するには、状態に応じた病気への管理も必要です。
株そのものには生育力がありますので、多少の葉傷みを気にしすぎず、春と秋の美しい大輪花を楽しむ気持ちで育てましょう。
鉢植え・地植えのどちらでも育てられます
天津乙女は、ハイブリッドティー系の木立バラです。
樹高はおおむね120~150cm程度で、鉢植えでも地植えでも育てられます。
枝先に大きな花を咲かせるため、花壇では中ほどから後方に植えてもよいでしょう。
育て方
○ 水やり
地植え
昔は、地植えのバラは雨だけでも育つとされてきました。
しかし猛暑が続く現在は、雨が少なく土が乾いているときには、地植えでも水分不足になることがあります。
高温・乾燥が続くときは、地植えのバラにも十分な水を与えましょう。
鉢植え
真夏は朝の水やりを基本にし、鉢底から十分に水が流れるまで与えます。
乾燥が強い日は、数分後にもう一度与えてもよいでしょう。夕方に鉢土が乾いている場合は、気温が下がってから追加します。
雨予報の日でも、鉢土が乾いていれば水を与えます。
○ 肥料
夏は高温によって根の活動が低下します。また土が乾燥すると、肥料が根の負担になることがあります。
そのため、7月・8月の高温期は肥料を与えず、株を休ませます。
以下は、当店販売の有機バラ肥料「ローズサポーター」を使用する場合の目安です。
地植え・樹高1m以上の成木
- 1~2月 寒肥 300g
- 6月頃 一番花後 150g
- 9月頃 秋の追肥 150g
小型のバラ・幼木期のバラは減量してください。
樹高1m以上の成木のバラなら、1株あたりの年間肥料代は約230円が目安です。
※ローズサポーター20kgをご購入の場合。
鉢植え
3月・4月・5月・6月・9月・10月・11月は、月の前半に月1回程度を目安に、鉢の大きさに合わせて与えます。
ただし、7月・8月の高温期は休ませます。
- 7号鉢 20g程度
- 8号鉢 30~40g程度
- 10号鉢 50~60g程度
- 12号鉢 70~80g程度
剪定(仕立て方)
木立仕立て
冬は枯れ枝、細い枝、内向きの枝、交差する枝などを取り除き、前年に伸びた枝をおおむね1/2程度に切り戻します。
春から秋は、花が終わったら元気な葉をできるだけ多く残すように浅めに切ります。
9月になっても暑さが続く年や、夏に葉を多く落とした株では、秋剪定は軽めにします。株の回復を優先し、無理に深く切り戻さないようにしましょう。
猛暑時代のバラの夏越し
これからのバラ栽培では、夏に無理に花を咲かせるより、株と葉を守って秋につなぐことを大切にします。
1.7月・8月は休ませる
猛暑の時期は蕾を早めに摘み、特に若い株や夏に弱っている株では、無理に花を咲かせません。
天津乙女の大輪花は、暑さの中で無理に咲かせるより、株を休ませて秋の花につなげる育て方がおすすめです。
2.元気な葉を残す
7~8月は強く剪定せず、元気な葉をできるだけ残します。
3.真夏の強すぎる日差しと鉢の高温に注意
天津乙女は耐暑性のあるバラですが、真夏の強い西日、水切れ、高温が重なると葉が傷むことがあります。
西日が強く葉傷みが続く場所では、午後の強い日差しを遮光ネットなどで和らげる方法もあります。
鉢植えでは、可能であれば朝は日が当たり、午後は明るい半日陰になる場所が夏越しには適しています。
天津乙女の夏管理に「ばら専科」
タイプDの天津乙女は、夏の葉をできるだけ残し、秋の大輪花につなげる管理を大切にします。
水切れ、西日、鉢の高温に注意しながら、日常の夏管理の一つとしてキトサン溶液「ばら専科」もご利用いただけます。
「ばら専科」は、バラの生育環境づくりをサポートする園芸資材です。
※農薬ではなく、病害虫を防除するための商品ではありません。

キトサン溶液「ばら専科」でバラの夏管理@AI制作画像
天津乙女の日常的な夏管理の一つとしてご利用ください。
ばら専科 1L|バラ約5株の方に
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル1本
価格:3640円
ばら専科 1L×2本|バラ約10株の方に
商品コード:2
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル2本
価格:5400円
ばら専科 1L×3本|バラ約15株の方に
商品コード:3
商品名:キトサン溶液「ばら専科」1リットル3本
価格:7000円
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